整形外科・リウマチ科・リハビリ科の看護

整形外科は、手足の骨や背骨、関節、筋肉などの疾病や怪我がある患者さんを専門に診る診療科です。骨粗鬆症による圧迫骨折、関節の摩耗による歩行困難など高齢者の受診が強い診療科ですが、子供や働き盛りの年齢の患者さんも少なくありません。近年はマラソンブームの影響で膝にトラブルを抱えた30~40代の受診者が増えています。

交通事故の患者さんの治療

整形外科で入院と判断された場合、手術が必要なケースが大半ですので、看護師の中心業務は術前・術後のケアです。手術からリハビリまでの一連の業務を行うので、総合的な看護スキルを学ぶことができます。患者さんの立場を考慮するあまり、慣れないうちはいろいろと介助をしてしまいすが、過度の介助は患者さんの回復を遅らせることにもなるためバランスが大切です。

その反面、高齢者の場合、骨折で手術をしてボルトを挿入しても自力で歩行することはできなくなくなるど、障害にわたってリハビリが必要な患者さんもいます。術後にリハビリを続け、一日も早く社会生活に復帰したり、あるいは後遺症を最小限に抑えるようにリハビリを支える看護師の役割は大きいと言えます。

整形外科を標榜している医療機関では、リウマチの患者さんも診察しますが、専門としてリウマチ科を掲げている医療機関もあります。リウマチ科では、近年は30~50代の患者さん(特に女性)も増えている関節リウマチのほか、骨粗鬆症、膠原病などを見ます。

免疫系が自分の組織を誤って攻撃してしまうリウマチは、従来「不治の病」とされていましたが、消炎鎮痛薬(NSAIDs)、抗リウマチ薬(DMARDs <MTXなど>)、ステロイド、生物学的製剤などの薬物による治療で、炎症を鎮めたり、関節の破壊を抑制できるようになった近年は、完治は難しいものの健康な人に近い生活を送ることもできるになりました。

いずれにしても闘病生活が長くなる傾向にあり、また診察では高齢者を介助する機会もあるため、看護師として患者さんに寄り添ったケアを提供することが大切です。

リハビリテーション科は、神経・筋・骨格器系の異常による運動機能障害者に対して、社会生活に復帰するために必要な治療あるいは訓練を行う診療科です。患者さんの多くは、脳卒中後の片麻痺、言語障害、脊髄損傷、慢性関節リウマチ、頭部外傷後遺症、骨折などを抱えています。

病気を発症する前の状態に患者さんを回復させることは難しいですが、運動療法、物理療法、作業療法、言語療法、薬物療法などを組み合わせることで、残された身体能力を最大限に引き出せるようにします。治療や訓練は一朝一夕に終えることはなく、患者さんには根気が求められます。

後遺症が原因で自暴自棄になる患者さん、リハビリにはりきり過ぎて症状が悪化しそうになる患者さんなど、看護師には患者さんの個々の事情を把握しながら、精神的なケアを行うことも求められます。